脱毛=皮膚病ではありません
実は怖い犬の「片玉」の話(潜在精巣)
大田区の動物病院症例
「毛が抜けてきたので皮膚病だと思って来ました」
動物病院ではとても多いご相談です。
ですが実は、
👉 脱毛の原因は皮膚だけとは限りません。
体の中に残った精巣(潜在精巣)が原因で、
ホルモンの影響によって脱毛が起こることがあります。
■ 実際の症例:脱毛で来院した男の子のワンちゃん
脱毛を主訴に来院された男の子のワンちゃんがいました。
すでに他院で去勢手術済みとのことでしたが、診察すると
-
左右対称の脱毛
-
被毛の質の低下
が見られ、
👉 ホルモン異常による脱毛を疑いました。
■ エコー検査で見つかった「もう1つの精巣」
詳しく調べるためにエコー検査を行ったところ、
👉 腹腔内に約5cmのしこりを確認しました。
手術で摘出し、病理検査の結果は
👉 セルトリ細胞腫(精巣腫瘍)
でした。
■ 手術後の変化
摘出後は
-
徐々に毛が生えそろい
-
毛並みも正常に回復
👉 脱毛はきれいに改善しました。
■ 潜在精巣(片玉)とは?
通常、精巣は陰嚢に降りてきますが、
-
お腹の中に残る
-
足の付け根にとどまる
この状態を**潜在精巣(停留精巣)**といいます。
見た目は「片玉」でも、
👉 体の中にもう1つ精巣が残っていることがあります。
■ 潜在精巣のリスク
① 精巣腫瘍(今回の症例)
体内にある精巣は温度が高く、
👉 腫瘍化しやすいとされています。
今回のように
👉 セルトリ細胞腫 → ホルモン異常 → 脱毛
という流れが起こることがあります。
② ホルモン異常
-
左右対称の脱毛
-
皮膚の黒ずみ
-
被毛の質の低下
-
元気・食欲の低下
👉 皮膚病のように見える症状が出ることがあります。
■ 見逃されやすいポイント
今回の症例のように
-
「去勢済み」と思われている
-
見た目が片玉でも問題ないと思われている
👉 実は精巣が残っているケースがあります。
■ まとめ
👉 脱毛=皮膚病ではありません
-
ホルモン異常が原因のことがある
-
潜在精巣が関係している場合もある
-
放置すると腫瘍化のリスクがある
👉 特に
-
片玉だった子
-
去勢したはずなのに脱毛がある子
は、一度しっかり検査をおすすめします。
■ 大田区でのご相談について
当院では、
-
丁寧な診察・必要に応じたエコー検査
-
年齢や体調に配慮した麻酔管理
-
無理のない治療提案
を行っています。
「これって皮膚病なのかな?」
と迷う段階でも大丈夫です。
👉 お気軽にご相談ください。
大田区(蒲田・雑色・六郷)動物病院
ハウル動物病院 院長
2026年 4月 14日 | カテゴリー: BLOG













